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新潟医療福祉大学  作業療法学科 

【作業療法士 こころに残るあの場面 趣味の写真撮影を通して自信を取り戻し前向きになれた作業療法支援】

脳卒中を発症したAさん。入院当初は、思い通りに体を動かせず意欲が低下しており、訓練が出来ない状態でした。Aさんの趣味は写真撮影。孫の運動会では専属カメラマンとして、撮った写真を家族で見ることが定番とのこと。

作業療法では、片手でも持てるデジタルカメラを用意し、気晴らしに風景を撮る練習を行いました。「もう少しこっちの角度で撮った方がいいな。」と徐々にこだわりが出てきました。病院祭があり家族と一緒に参加したAさんはカメラマンとして家族の写真を沢山撮りました。また、「じい、撮った写真ちょうだい。」とお孫さんからリクエストがあり、写真をプレゼント出来ました。その後、Aさんに病棟ホールに写真コーナーの設置を提案し、写真を通して他患者さんや病棟スタッフとの交流が増えました。Aさんはカメラマンとしての自信を取り戻し、訓練にも取り組めるようになりました。そして、自宅退院が決まり、家族と退院していきました。

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高齢者への退院に向けた作業療法支援

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【作業療法士 心に残るあの場面】夢を取り戻したパティシエ

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【作業療法士 心に残るあの場面】失われた役割を取り戻した高齢者への作業療法支援

作業療法士が経験したエピソードを紹介します。 通所サービスに通う80代のAさんは、最近物忘れが多いと家族から指摘されていました。家族は「危ないから何もしなくてもいい」と言い、Aさんは毎日の役割である料理をやめてしまいました。Aさんは作業療法士に「私は何もできなくなってしまいました。何かをしようとすると家族から止められます」と自信を失っていました。 作業療法士はAさんと一緒に料理の練習を行いました。

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